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析出相制御を基礎としたCo-Cr合金ステント製造プロセスの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 成島 尚之  東北大学, 大学院工学研究科材料システム工学専攻, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要ステント用Co-Cr合金(ASTM F90)中の析出物が耐食性および機械的特性に及ぼす影響を明らかにし、ステントの合理的製造プロセスを構築することを目的とした。ステント製造を模擬した熱処理によりCr-richであるM23X6型および(Co,Cr)4W2Xに近い組成を有するη相析出物の形成が確認され、その生成条件を明らかにした。Hanks溶液中におけるアノード分極試験から、M23X6型析出物はその周囲にCr欠乏層を形成し、耐食性を低下させた。引張り試験から、0.2%耐力は熱処理温度に依存せずほぼ一定の値を示したが、引張り強度および引張り伸びは析出物の面積率が最大となる熱処理条件にて極小値を示した。以上から、ステントへの加工プロセスにおいては、熱処理温度および時間の適正化による析出相制御が必要であることを明らかにした。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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