概要 | 本研究開発における目標は,大気中無潤滑下で0.2以下の摩擦係数を示しつつ,摩擦音の原因となるスティックスリップ抑制効果を示し,かつ,実用に耐える耐摩耗性を示す,ゴム/RBセラミックス複合材料を開発することである.ベースゴムの硬度,RBセラミックス粒子の平均粒径,充填率の異なる複数のゴム/RBセラミックス複合材料を作製し,摩擦試験を行った結果,硬度60HSのゴムに平均粒径3μmのRBセラミックス粒子を60mass%充填することで,上述の目標をほぼ達成することができた.同材料は水中での摩擦・摩耗特性に優れることから,大気中無潤滑下のみならず,水中でのしゅう動材料としての用途も期待できるなど,当初目標を上回る成果が得られ,技術移転の可能性を十分に見出した.
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