概要 | 電力負荷平準化や電気自動車など大型用途への応用に向け,高エネルギー密度バルク全固体型Li電池の開発を目的とした.イオン液体とその類似錯体を酸化物ナノ粒子表面へ均一分散して複合化し,固体のように扱えながら,液体のイオン輸送特性を有する新しいコンセプトの疑似固体電解質開発と,そのデバイス応用に取り組んだ.高エネルギー密度化のため,硫黄を炭素材料や高分子とナノ界面構造制御して複合化した.目標以上である45回の充放電サイクル後も正極エネルギー密度1000 Wh kg-1を達成した.今後は,本格的なデバイス化のための研究開発と付随する新規技術シーズの開拓,及び関連する被災地企業への技術移転の促進に取り組む.
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