生分解性水溶性キレート剤による放射性セシウム汚染廃棄物洗浄法の開発
研究責任者 |
長谷川 浩 金沢大学, 理工研究域物質化学系, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 福島原発事故で発生した災害廃棄物から放射性セシウムを除染し、最終処分量を減容化する技術開発が求められている。本研究では、放射性セシウムによって汚染された中・低レベルの無機系廃棄物を対象に、水洗浄法よりも除染能力が強く酸洗浄法よりも環境負荷が少ない除染法として、新しい化学的キレート洗浄技術の開発に取り組んだ。具体的には、通常のpH領域において湿式洗浄に利用できるセシウム溶離剤として水溶性キレート剤を利用し、セシウム溶離反応を促進する補助剤の開発を行った。本除染剤は、現状の洗浄プラントにおいても使用できることから、放射性セシウムに対する除染率を高める汎用技術として現場における活用が期待できる。
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