無機複合体を用いた地下水中の塩分除去・肥料成分徐放材料の開発
研究責任者 |
渡辺 雄二郎 金沢工業大学, バイオ・化学部 応用化学科, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 東日本大震災の津波の影響に伴い、海水で汚染された地下水中の塩分濃度の減少を目的に、最適化されたゼオライト/アパタイト複合体及びゼオライト/層状複水酸化物複合体によるNa+とCl-の除去性能の評価を行った。また作物育成に必要な肥料成分の徐放性能についても検討した。その結果、最適化された無機複合体を用いることにより、目標値であるNa+及びCl-除去率90 %以上(塩分濃度0.03 %以下)を達成可能なことが明らかになった。また肥料成分を10 wt%以上含有した複合体の作製に成功し、その徐放効果と植物生育促進効果が確認された。今後は被災地企業との連携による本複合体の量産化装置やカラム装置の開発及び更なる利用用途の拡大を目指す。
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