研究責任者 |
袁 巧微 仙台高等専門学校, 情報電子システム工学専攻, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究は高効率且つ安全な無線電力伝送システムの構築の研究目標に当たって、下記の2つ予想問題の解決を目的とした研究を行った。 【目標1】1~2メートル距離までは伝送効率を50%の達成。 【目標2】人体に対する無線電力伝送システムからの影響が及ぼさない距離の策定。 目標1に対し、効率を向上するために、送受電素子の最適設計と整流回路の再設計を行い、自動整合回路を取り込み、自動整合回路を制御するアルゴリズムを確立した。自動整合回路に関して、試作の段階に入り、反射波検出回路の作成を行った。ただ、残念ながら、時間の関係で、制御回路の試作と評価までは至らなかった。 また、目標2に対し、磁界センサーを試作し、KINECTと組み合わせた人体周辺の磁界測定システムを構築した。構築したシステムは磁界が安全な値を超えるとアラーム出す動作ができるようになった。 更に、目標2に対し、人体は簡易的な数値モデルに近似し、電磁界シミュレーションソフトFEKOを用い、電化道路電気自動車の車内の電磁界分布の計算を行った。無線電力伝送システムが人体に及ぼす影響を数値的に調査ができるようになった。
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