概要 | 本研究目的は,➀液中プラズマ発生装置の低電力化,➁閉鎖型高設栽培装置への導入,➂野菜や果物での成長促進,静菌効果の評価を行い,被災地への導入の後押しとすることである。消費エネルギーの低減は,液中プラズマ生成用のキャピラリと細線電極の寸法等の最適化,電源のパルス化を通じて実現した。装置は,循環水方式の土壌栽培の知見をもとに,水耕栽培である閉鎖型高設栽培装置へ導入した。放電で生成するH2O2濃度を指標とすることで,栽培規模の変化に対し,適切なプラズマ印加時間の設定を可能にした。小松菜で得た結果同様,根の形態の異なるホウレン草でも,約5倍の増収を得た。静菌効果は,いずれの場合も認められた。
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