ヘリコバクター・ハイルマニー(H. heilmannii) の遺伝子診断技術の確立
研究責任者 |
松井 英則 北里大学, 北里生命科学研究所 大学院感染制御科学府, 講師
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)以外にヘリコバクター・ハイルマニー(ハイルマニー菌)感染と胃疾患の関係が明らかとなってきた。しかしハイルマニー菌は難培養性の上に、ウレアーゼ陰性菌も存在するため、診断法が確立していない。そこで、手持ちのハイルマニー菌2 株の全ゲノム解析結果を土台に、ヘリコバクター属18株およびカンピロバクター属11株と比較ゲノム解析を行った。その結果、ハイルマニー菌特異的塩基配列を発見し、PCRによる検出法を確立した。ハイルマニー菌4株を含む入手可能なヘリコバクター属細菌より調製したDNAでPCRを行ったところ、ハイルマニー菌のDNAのみを増幅した。実際に、動物の胃粘膜やヒト胃バイオプシーを材料とした、PCR診断でハイルマニー菌を検出することにも成功した。
|