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定量プロテオミクス融合型in vitro輸送系を用いた薬物脳移行性の予測技術

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 内田 康雄  東北大学, 大学院薬学研究科 薬物送達学分野, 助教
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要中枢疾患治療薬のヒト臨床試験における失敗確率は92%と非常に高い。この最大の原因は、候補化合物がヒトの血液脳関門を透過せず脳内に到達しないためである。本研究開発では、研究責任者らが開発した定量プロテオミクス技術を用いて、血液脳関門の薬物透過を制御するトランスポーターのタンパク質発現量(mol)を測定し、in vitro輸送系で測定するトランスポーターの1molあたりの薬物輸送速度と統合することによって、in vivoの血液脳関門における輸送速度を予測し、薬物のヒト脳移行性を精度よくin vitroから予測する基盤技術の構築を目指した。実際にマウスを用いて複数のモデル薬物の脳移行性を3倍以内の範囲でin vitroから予測できることを実証し、高精度な薬物脳移行性予測技術を確立した。本技術の実用化によって、創薬早期に脳移行性の高い薬物を効率よく選別できることが期待される。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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