津波浸水域における鉄筋腐食を考慮したRC構造物の耐震診断法の開発
研究責任者 |
薛 松濤 東北工業大学, 工学部建築学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 東北地方太平洋沖地震でひび割れが生じ、その後津波に浸水されたRC構造物は膨大な数に及んでおり、そのうち再び使用に耐えると思われる構造物は、東北地方で500棟ほどある。これらの構造物に対し耐震診断を実施しなければならないが、一度海水に浸かった鉄筋について強度の再評価が必要となる。一度だけ海水に腐食された鉄筋強度の評価法は他になく、本研究はその評価法を実地調査、実験等に基づく検証を通して提案し、鉄筋強度の具体的な低下率の評価方法を確定し、新たな耐震診断の指針の一環として確立されたと言える。
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