脂肪細胞由来の新規因子を標的とした治療抵抗性高血圧のバイオマーカー開発
研究責任者 |
菅原 明 東北大学, 大学院医学系研究科 分子内分泌学分野, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本邦の高血圧患者4千万人中、血圧がコントロールされているのは1千万人に過ぎず、多くの治療抵抗性高血圧患者の存在が推定される。近年、脂肪細胞から分泌される未知の液性因子がレニン・アンジオテンシン系とは独立して副腎アルドステロン産生を促進している可能性が推定されており、同因子が肥満を伴う治療抵抗性高血圧の発症要因である可能性が考えられる。これまでマウス3T3-L1脂肪細胞の培養上清をヒト副腎H295R細胞に添加し、アルドステロン合成酵素の遺伝子発現を指標にして、同因子の同定を進めてきたが、現在上清タンパクの分画・精製が進行中である。今後、同因子の早期の構造決定ならびにそれに基づく抗体作成を目指す。
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