研究責任者 |
近藤 秀裕 東京海洋大学, 大学院海洋科学技術研究科 応用生命科学専攻, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本申請課題は、養殖魚加工残渣から抽出した抗体を用い、魚類養殖における新たな感染症防除法を開発することを最終目標とし、出荷サイズの成魚由来の抗体による稚仔魚への受動免疫効果を評価するとともに、魚の加工残渣からの抗体抽出法を検討した。養殖ギンザケ由来血清および臓器抽出液を調製し、病原微生物に対する凝集活性およびニジマス稚魚に対する感染防除効果を解析したところ、血清および各臓器抽出液はいずれも微生物に対する凝集活性を示したものの、感染防除効果は血清にのみみられた。このように、養殖魚血液由来の抗体が感染防除に深く関わる可能性が示されたことから、今後加工作業過程における血液の回収手法なども含めた応用のための検討が必要であると考えられた。
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