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水溶液中での金属クラスター化を用いる高性能発光素子の創製

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 壹岐 伸彦  東北大学, 大学院環境科学研究科 環境科学専攻, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要ランタニドLnを発光中心,チアカリックスアレーン(TCA)を配位子とし,水溶液系での金属クラスター化反応を用い,高性能発光素子の創製に挑戦した.Ag-Ln-TCA系,Ln-TCA系の生成条件と組成を明らかにした.Ln-Ln’-TCA系についてはその単一生成法がまだ確立していない.またいずれも結晶構造を明らかにできたのはNa塩についてであった.生成の確認した錯体について発光特性を明らかにした.中でもLnを保護するカゴ構造をもつAg2・Tb1・TCA2の発光寿命(4.3 ms)は特筆すべきである.一方,Tbn・Yb(3–n)・TCA2 (n = 0 ~ 3)の混合系について,Yb3・TCA2単一系に比べてYb発光は1.7倍の増感を示した.これはクラスター内でのTb-Ybエネルギー移動を示しており,Lnn・Ln’(3–n)・TCA2(n = 1, 2)アップコンバージョン素子の実現可能性を支持するものである.

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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