概要 | 放射性セシウムを除去するためにはポリオレフィンとPVAの60:40の10wt%溶液からナノファイバーを作製し,PVA成分のみを洗浄除去後,プルシアンブルー染色を行う.このナノファイバー不織布膜を用いてこの膜に外圧を印可するろ過方式により放射性セシウムを除去する方法が最適であることが見いだされた.これは今後の汚染水除去に大きな効果を発揮すること思われる. コイル型エレクトロスピニング装置を用いてポリオレフィンエマルジョンの10wt%水溶液からナノファイバーを作製した.印加電圧30kV,コイルノズルとターゲット間距離10cm,回転速度10rpm,コイル太さ3mm,ターゲット基材送り速度40cm/分の条件で目標値のオレフィンナノファイバーが設計された.ポリオレフィンナノファイバーのPVAの量をコントロールすることで染色度合が異なることが分かった.ポリオレフィンとPVAの重量比が60:40の溶液から作製したナノファイバーが最も優れた染色性を有した.
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