概要 | 本研究においては,津波等により塩害を受けた土壌を,従来の手法より速く,簡単に修復することを目的に,動電処理の適用について検討した。また,動電処理に用いる電極として,排水処理において余剰となり,産業廃棄物となっている余剰汚泥が使えないか検討した。その結果,従来行われていた水理的除塩技術に比べ,動電処理を適用することで半分以下の日数で除塩が可能な事,除塩に使用する水の量も減らすことができる事を明らかにした。余剰汚泥の電極への応用に関しては,余剰汚泥を窒素雰囲気中で焼成することで,ある程度導電性を持った電極の作製に成功した。今後,さらに導電率を上げることで電極への利用を目指す。
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