石英薄板へのタンパク質の固定化とバイオセンサーチップへの応用
研究責任者 |
松田 直樹 産業技術総合研究所, 生産計測技術研究センター, 上級主任研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 石英薄板の高機能化と機能性タンパク質の固定化を目的として、石英薄板上にITO電極薄膜とホスホン酸化合物の自己組織化単分子膜を作成し、チトクロームc (cytc)を吸着させ、-0.3~0.3 V vs Ag/AgClの範囲で0.1V/secの掃引速度でスラブ光導波路(SOWG)分光法による吸収スペクトルとサイクリックボルタモグラム(CV)を同時かつ連続してその場観察した結果、➀セル内の溶液を交換する洗浄過程を100回行ってもcytcのSoret帯の吸光度は25%程度しか減少しなかった、➁一時間以上にわたって電位掃引に伴いSoret帯のピーク位置は408と416nmの間で変化しcytcが電子移動反応活性を保っている事が分かり、ホスホン酸修飾ITO電極が機能性タンパク質の機能維持と固定化に適している事が示された。
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