放射性ストロンチウムを吸収しない安全な野菜や作物の開発を目指したストロンチウム輸送体の単離
研究責任者 |
秋廣 高志 島根大学, 生物資源科学部 生物科学科, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究の目的はイネのSr輸送体を単離することである。まず、Sr感受性株に1458種類のイネ輸送体遺伝子を導入しライブラリーを構築した。これを80-90mMのSrを含む培地で培養し、Sr感受性株の選抜を行った。その結果、1次スクリーニングでは感受性株が単離できたが、2・3次スクリーニングにおいて全て擬陽性であることが分かった。計3回の選抜を行ったが同一の結果しか得られなかったことから、この方法ではSr輸送体は単離できないことが明らかになった。Srの酵母に対する毒性が極めて低いことが原因であると考えられることから、今後は構築に成功したライブラリーを放射性Srを用いて選抜する方法でSr輸送体の単離を目指す計画である。
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