凍った植物を生きたまま観る:凍結観察技術の開発と発展
研究責任者 |
河村 幸男 岩手大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 凍結耐性の高い植物は凍結中においても膜構造が大きく変化する。しかし、凍結下で生きた細胞を観察する技術が不足しているため、この凍結動態の生理的意味などは未知のままである。本研究課題では、凍結下での細胞生理学的現象をリアルタイムで観る技術確立を目標とした。まず、低温ステージと倒立型レーザー共焦点顕微鏡とを組み合わせる系を築いた。次に、レンズ選択を行ったところ、ワーキングディスタンスが2 mm以上のものでなければ、サンプル凍結に影響を及ぼすことが判明した。最後に、本システムを用いて凍結観察を行ったところ、蛍光が非常に弱い場合でも十分に観察が可能であった。今後、得られた技術を用いて、凍結下における細胞生理学的な現象の解明を行う。
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