概要 | 現在、化石燃料の代替エネルギーとして下水汚泥などのバイオマスからのバイオガス(メタンガス)の回収・利用が注目されているが、タンパク質を含むバイオマスの場合、バイオガスに含まれる硫化水素を除去する必要がある。本研究開発では消化ガスの脱硫処理の際に発生する残渣廃棄物を低減するために、二酸化チタンを溶射した光触媒皮膜を装着した廃棄物低減型脱硫装置の開発を検討した。その結果、二重管型反応装置の試作品を用いて、滞留時間1時間以内で初期濃度1,500ppmの硫化水素濃度を100 ppm程度に低減できることを明らかにした。今後は触媒機能の持続性を評価するとともに、実用化と技術移転に向けた更なる取り組みを行う予定である。
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