肥料成分を用いた汚染土壌からの放射性セシウム除去剤及び除去方法の開発
研究責任者 |
廣田 昌大 信州大学, ヒト環境科学研究支援センター放射性同位元素利用部門, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 福島第一原子力発電所事故に伴って汚染した土壌から、化学肥料に主成分として含まれる硫酸カリウムや硫酸アンモニウムの水溶液を用いて35%の放射性セシウムを溶出させる方法を構築した。また、プラスチックフィルター及びプルシアンブルー担不織布を用いて、土壌から放射性セシウムを除去する際に生じる排水の処理システムを開発した。本システムは、排水中に細粒土壌に沈着した状態で含まれる放射性セシウム、及びイオン状で含まれる放射性セシウムの除去に対して有効であることを確認した。一方、硫酸カリウムや硫酸アンモニウムを用いて土壌から溶出された放射性セシウムの除去に対しては十分な効果が得られていないため、引き続き、この問題の解決に向けて取り組んでいる。
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