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電磁メタマテリアルによるテラヘルツ波帯完全レンズの探索

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 鈴木 健仁  茨城大学, 工学部 電気電子工学科, 助教
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要電磁メタマテリアルによるテラヘルツ波帯完全レンズの探索のため、解析、設計、試作のノウハウの蓄積を進めた。金属平行平板と分割リング共振器を用いた積層構造レンズの検討を行うため、まずは周期構造モデルにより、負の屈折率となるパラメータを導出した。次に、プリズム形状で全構造解析を行い、負の屈折を確認した。さらに、テラヘルツ波帯で低損失な薄フィルムへ、表皮効果を考慮した厚い銅層の成膜も進めた。電磁波の損失の要因となるため、金属層とフィルム間の密着度を上げるために用いられるクロムなどは挟まず成膜している。今後、積層構造の試作を進め、まずは負の屈折を確認する。 さらに、金属平行平板の積層構造を拡張し、-50 dBの従来の100倍の高消光比、約75 %の透過電力を有するワイヤーグリッド偏光子の試作、実験に成功した。本成果は、2013年9月6日の日刊工業新聞(オンライン記事はhttp://www.nikkan.co.jp/news/nkx0720130906eaah.html)にて報道された。開発した周期構造モデルの解析・設計ツールは、今後、完全レンズの設計へと反映する。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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