1. 前のページに戻る

微粒子を用いた環境影響の少ない木材保存剤の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 栗崎 宏  富山県農林水産総合技術センター, 木材研究所, 木質製品課長
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要CuO以外の無機系微粒子剤について、木材保存剤への応用の可能性を検討した。高圧ジェットミル法により、Cu(OH)2や酸化亜鉛などの微粒子剤を作製することができた。作製した微粒子剤を木材に注入処理し、防腐効果を評価したところ、Cu(OH)2などの微粒子剤に十分な防腐性能が認められた。また、注入実験では、微粒子剤においても従来の水溶性薬剤と同程度の注入量が得られ、酸化亜鉛等で亜鉛などの木材内部への浸潤も確認された。微粒子剤の溶脱過程をLVSEM-EDXA法で追跡観察することにより、溶脱メカニズムについて理解が深まった。今後、これらの成果をもとに、木材保存剤としての最適微粒子条件を検討し、これまで木材への固着が困難とされてきた成分への応用を図る。

URL: 

JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

サービス概要 よくある質問 利用規約

Powered by NII jst