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根酸構成成分による農地土壌からのセシウム及びストロンチウムの除去と放射性廃液の濃縮・減量技術の開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 村上 英樹  秋田大学, 大学院工学資源学研究科 附属環境資源学研究センター, 講師
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要土壌からのセシウム回収を低コストで実施する方法を検討した。 各種有機酸とアンモニウム塩で作製した水溶液に乾燥水田土壌300gを浸漬し、マイクロ波で加熱を行った。また、2分加熱ごとに、試料の攪拌を実施した。100°Cに到達した段階で溶液を回収し、その後新たな水溶液を添加して、この操作を5回繰り返した。この結果、セシウム抽出率を約45%まで上昇させることに成功した。なお、総加熱時間は、500Wで43分である。 さらに、常温で5%乳酸水溶液に水田土壌(1,750Bq /kgのセシウムを含有)を浸漬させたところ、一週間で土壌表面にバイオフィルムが形成されることが明らかになった。これを回収して放射能を測定した結果、kg当たり1,500Bqのセシウムを含んでいた。このフィルムは容易に剥がせるので、新たな除染技術の開発に繋がる。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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