被災地地区の健康管理のための赤外を利用した歯周病簡易モニタリングシステムの開発
研究責任者 |
佐藤 しのぶ 九州工業大学, 大学院工学研究院 物質工学研究系, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 阪神淡路大震災において、震災関連死の死亡要因として最も多かったのは肺炎であった。これは震災後の被災者の口腔環境の悪化が原因で、口腔ケアを適切に行うことで防ぐことが可能であった。しかし、これまで口腔内環境を定量的かつ簡便に測定できるシステムは報告されていない。本課題では、口腔疾患として最も重要視されている歯周病を赤外スペクトルにより簡便かつ迅速に検出する手法を確立する。歯周病の原因菌であるグラム陰性菌と健常者の常在菌であるグラム陽性菌との赤外吸収スペクトル特性の違いを利用し、ここでは特に歯周病患者から提供されたうがい液をサンプルとして、これを検出可能なシステムの確立を目指す。
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