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天地返しに木炭を組み込む放射線量低減工法の木炭の機能の確認

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 復興促進プログラム A-STEP 探索タイプ

研究責任者 鈴木 純  信州大学, 農学部森林科学科, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要福島県内の裸地面で管理されている運動場などの放射線低減を目的とした「裸地面放射線量低減工法」において、ここに組み込む木炭層の機能を検討した。まず、天地返しによって汚染土壌からの放射性物質(Cs)の清浄土への移動は確認されなかった。また、汚染土に接した木炭層の放射線物質濃度は不検出(検出限界未満)であった。野外工事には天候の変化が伴うので、降雨の工事工法への影響を確認した。Csが8000Bq/kg程度の土壌を重量比1:1で作成したコロイド溶液(濁水)は、3000Bq/kgで、これに浸漬した木炭のCs濃度は300Bq/kg程度であり、これは水洗の有無によらなかった。電子顕微鏡による映像からは、木炭間隙内部にCsを吸着した土粒子が付着している様子を確認した。以上から、本工法における木炭層は濁水中のCsを吸着した土粒子を捕捉する機能を有することを確認した。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2015-09-30   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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