概要 | 持続可能な社会の実現に向けて、低廃棄物、低エネルギー、資源の永続的な利用を可能にする環境に調和した有機合成反応の創出が喫緊の課題となっています。本研究では、通常反応剤として有機合成反応で汎用されているアルケンやアルキンなどの炭素-炭素不飽和結合を配向制御基として炭素-水素結合をはじめ炭素-炭素結合などの安定結合を切断・活性化し、各種不飽和低分子に付加させて有用物質創製を可能にする反応を開発し、未来社会に求められるグリーンケミストリーに大きく貢献します。とくに、アルケンへの付加反応を利用する炭素-炭素結合形成反応の不斉化、π電子共役系分子の直截的合成法の開発、さらに二酸化炭素の有効利用を可能にする反応開発を目指します。
|