スマートエネルギーデバイス用高安全リチウムイオン電池正極活物質の開発
研究責任者 |
井上 利弘 福井大学, 産学官連携本部, 特命教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | スマートエネルギー用蓄電システムとして、高容量で高い安全性を持ったリチウムイオン電池用正極活物質を開発することを目的に、ニッケル組成比の高いNi-Co-Mn系のリチウム複合酸化物への界面修飾を検討した。フッ素ガスにより0.005%までの界面修飾をLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2に試み、高容量化と熱安定性の向上を検討したところ、放電容量は202 mAh・g-1が得られた。一方、フッ素修飾により、電池特性からは高率放電時の容量低下が見られた。この原因としては、交流インピーダンス法による解析から、界面における電荷移動抵抗の増大が考えられた。また、過充電に対するフッ素修飾の効果は見られなかった。
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