ヒマシ油系抗コレステロール新規機能性食品化合物の開発研究
研究責任者 |
八谷 巌 三重大学, 工学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 当初掲げた光学的に純粋なジガラクトシルジアシルグリセロール誘導体3種全ての合成は達成することはできなかったが、[H23年度探索タイプ ヒマシ油系新規機能性食品化合物の開発研究]採択の成果である図1に示した合成経路にしたがって得たジオール中間体14から、目的の光学的に純粋なヒマシ油から得られるリシノール酸由来のジガラクトシルジアシルグリセロール誘導体17(DADAG)を初めて合成することができた。さらに、抗コレステロール作用を、三重大学メディカルゼブラフィッシュ研究センターでゼブラフィッシュを用い検証を行った結果、10mM濃度以上では稚魚体内TG含量は有意に低下することを明らかにした。今後、目標であった残り2種の誘導体合成の達成、および過去に報告されている比較対象誘導体を合成し、ゼブラフィッシュを用いた抗コレステロール活性の検証と共に、大量スケールでの合成を達成する予定である。
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