液中プラズマ方を用いた金属ナノ粒子の作製と呼吸器系ガンの非侵襲スクリーニング基板の開発研究
研究責任者 |
八木 伸也 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 肺や気管支などの呼吸器系に発生したガンを非侵襲検査できるキットの開発を最終目標としているが、その心臓部である「金属ナノ粒子」の作製と「基板」の開発を目標とする。これまでには大腸や直腸ガンに関する非侵襲検査については、Rhナノ粒子基板により、患者らから採取した生体ガスの吸着量に有意な差が認められた。さらには、Rh以外のナノ粒子で金ナノ粒子を新規な作製手法である液中プラズマ法で作製し、その表面が非常に活性であるという知見を得るに至った。また、この金ナノ粒子は細胞膜に見立てた人工リポソーム表面に容易に吸着するという事実も分析できた。達成度としては7割と考えている。今後は、Rhナノ粒子に代わる金ナノ粒子の有用性やさらに安価な金属ナノ粒子の適応について研究を展開することを予定している。
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