概要 | 高コントラストの液晶ディスプレイ(LCD)が次世代のディスプレイとして期待を集めている。山口東京理科大学では、以前ゲストホストモードLCDにフラーレン(C60) を添加し、LCDのコントラスト向上を見出したが、C60 のホスト液晶に対する相溶性が良くない問題があった。一方、カリックスアレーン(C[n]A)はフェノールの2,6位がメチレン基を介してn個環状につながったオリゴマーで、C60 を強く包接することが報告されている。本研究では、C[n]Aを保護剤とする新規機能性ナノ粒子を創製し、C60との包接複合体を形成し、これを添加したLCDのコントラスト向上を示すことを見出した。
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