研究責任者 |
石井 直人 東北大学, 大学院医学研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 異種拒絶反応を完全に欠損するNOD/scid/γc-KO(NOG)マウスに、2種の癌遺伝子を同時に発現導入したヒト造血幹細胞を移植したところ、マウス内でヒト白血病を発症させることに成功した。そこで、本研究では、ヒト造血幹細胞に複数の癌遺伝子を段階的に遺伝子導入して2次移植することによりヒト正常造血幹細胞から白血病を発生させ、分化・増殖・腫瘍化までを生体内で解析可能な白血病多段階発症モデルの作成を試みた。しかし、1種目の癌遺伝子を発現した造血幹細胞に2種目の癌遺伝子を段階的に導入することに成功しておらず、癌遺伝子の組み合わせを変更しながら実験を継続している。今後成功した場合には、ヒト正常細胞を用いた多段階発がん生体モデルの確立が期待される。
|