研究責任者 |
南野 哲男 大阪大学, 大学院医学系研究科 循環器内科学, 講師
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 劇症型心筋炎は予後不良の疾患であり、的確な早期診断に基づく治療開始が望まれるが、その特異的診断方法は存在しない。申請者らは、ラット自己免疫性劇症型心筋炎モデルにおいて、心筋炎心臓では血管透過性が著しく亢進し、ナノ粒子が同部位に集積することを見出した。粒子径が大きい既存のマイクロバブルでは集積不可能であるが、ナノバブルであれば心筋炎部位に集積し、心臓超音波検査で心筋炎の早期診断が可能になる。本事業では、心筋炎部位に集積するバブルのサイズを同定し、また、特殊なガスを内包することにより、超音波の反射効率が約2倍に高まることが明らかにした。心筋炎の早期診断をめざしたナノバブルの開発が期待できる。
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