難治性網膜疾患に対する分子標的再生誘導治療法の開発
研究責任者 |
山下 俊英 大阪大学, 大学院医学系研究科, 教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 本研究の最終目標は、緑内障、虚血性網膜疾患、加齢黄斑変性による視神経節細胞の変性を阻止し、再生を促進する分子標的治療薬を開発し、臨床応用を実現することである。これまでにSHP siRNAの投与により、障害を受けた視神経細胞の機能再生が促進されることを見いだした。SHP siRNAは、再生阻害作用を阻止するとともに、細胞保護効果を有していることが分かっている。本研究では、SHPのメカニズムを明らかにし、適切な分子標的を見いだすことを到達目標とした。研究の結果、SHPに結合する2種類の蛋白質を単離した。これらの因子が分子標的となる可能性を示し、到達目標を達成できた。今後は、in vivoにおけるSHPの血管新生抑制効果を検証するため、レーザー誘発脈絡膜血管新生マウスを用いた評価を行う予定である。
|