miRNAを利用した尿路上皮癌,腎癌の診断・治療薬の創製
研究責任者 |
辻川 和丈 大阪大学, 薬学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 尿路上皮癌(腎盂尿管癌、膀胱癌)や腎癌に対する診断・治療標的分子を探索する目的で、non-coding RNAであるmiRNAに着目した。その結果、腎癌ではmiR-629が顕著に高発現しており、腎癌細胞の遊走や浸潤を促進していることを認めた。一方miR-130ファミリー分子が、腎盂尿管癌とともに膀胱癌においても表在性癌と比べ浸潤癌で高発現していること、またそれら分子の機能を共通して阻害できる架橋型人工核酸オリゴDNAを創製し、膀胱癌の悪性化表現型を抑制できることを突き止めた。今後これらの成果に基づき、架橋型人工核酸を利用した腎癌や尿路上皮癌の非侵襲性診断法確立、革新的治療薬創製へと進める。
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