診断方法のない中枢神経(CNS)ループスの新規マーカーの開発
研究責任者 |
橋本 康弘 福島県立医科大学, 医学部生化学講座, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 全身性エリテマトーデスは、免疫細胞が誤って"自己"を攻撃する疾患である(自己免疫疾患)。時には、免疫細胞が"脳"を攻撃するために、精神神経症状を示すことがある(CNSループス)。このような症例では免疫抑制剤であるステロイドを用いて治療する。一方、ステロイド剤の副作用として精神症状を示すことがあり、この場合は投与の中止が必須である(ステロイド脳症)。両者は全く逆の治療を行うため、正確な鑑別が必要である。本研究により、髄液中の糖タンパク質GP-Xが鑑別診断マーカーになりうることが示された。また、その迅速測定キットが開発され、研究目的が達成された。今後の臨床応用・技術移転が期待される。
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