研究責任者 |
澤田 剛 熊本大学, 大学院自然科学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究は有機EL素子に利用可能な、光応答性を有する新しい円偏光発光材料の開発を目的としている。光応答性部位にジヒドロピレンを用いて、蛍光性部位としてアントラセン、カルバゾールキノキサリンなどを用いて不斉を有する発光材料を合成した。アントラセン、カルバゾールを置換した発光材料は、長波長シフトしたエキシマ発光と軸性キラリティを示し、高い成膜性が確認された。しかし光応用性は示さなかった。一方キノキサリンを縮環した発光材料は、面性キラリティとともに、光異性化に伴う発光波長の変化が観測された。これは光応答性の円偏光発光材料としての可能性を示唆しており、発光特性の評価、発光デバイス化が期待される。
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