人工染色体を活用する化学物質の高感度発がんリスク検出法
研究責任者 |
井上 敏昭 鳥取大学, 染色体工学研究センター, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 内在遺伝子を含まない人工染色体(HAC)の数の変化を指標とした、迅速で高感度の染色体不安定性検出系開発を進めた。薬剤耐性遺伝子、GFP発現カセットを搭載したHACを構築し、FISHでの染色体解析が容易なマウスA9細胞に導入した。CENP蛋白過剰発現による異数体化誘導で高頻度でHAC増幅を確認でき、これが染色体不安定性の検出系として有用なことを明らかにした。A9細胞以外にもヒト細胞を含む、宿主の異なる多数の資材樹立に成功した。今後FISHではなくHACに由来するGFP蛍光強度の差、薬剤耐性濃度の差、コロニー形成アッセイでHAC増幅を簡便に検出できることを証明し、これらの資材が染色体不安定性をもたらす化学物質のHTSに利用可能なことを示す。
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