研究責任者 |
木水 貢 石川県工業試験場, 企画指導部, 研究主幹
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 耐衝撃性に優れたポリカーボネート(PC)を用いた炭素繊維複合材料において、PC樹脂と炭素繊維との含浸性を向上させるため、PCの溶融粘度とその含浸について検討した。溶融粘度の異なる3タイプのPC樹脂について溶融特性を把握し、各PC樹脂のフィルム成形試験を行った。 試作した各PCフィルムと炭素繊維織物を用い、高温プレスで成形試験を行い、プレス成形条件による影響について検討した。その結果、プレス成形での予備加熱温度の上昇により曲げ強度、曲げ弾性率共に上昇した。衝撃特性は予備加熱温度の上昇により上昇するが、280°Cを強大に低下した。また、プレス温度については、プレス成形温度にかかわらず曲げ強度、曲げ弾性率、衝撃値及び衝撃吸収エネルギーはほぼ一定の値を示した。
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