硫酸化セルロースを用いた形態制御可能な全有機系透明導電材料の開発
研究責任者 |
堀川 真希 熊本県産業技術センター(ものづくり室、材料・地域資源室、食品加工室), その他部局等, 研究員
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 本研究では、セルロースフィルムおよびセルロース微粒子を基材に用いて、表面へPEDOTを複合化させることによって、One ステップで導電性に優れた全有機系透明導電膜の作製を目指した。具体的には、硫酸化セルロースフィルムと硫酸化セルロース微粒子にPEDOTを複合化させて、フィルム状および球状の導電性材料を調製することに成功した。申請者が以前開発したPEDOT/硫酸セルロースの水分散液から得られるキャスト膜の導電性には及ばなかったものの、既存のPEDOT/PSS以上の導電性能を確認できた。今後、PEDOT複合化量等を最適化して、導電性をさらに向上させて、電子デバイスへの応用を検討していく予定である。
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