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Serum-freeおよびfeederlessでの口腔顎顔面遺伝性疾患由来ヒトiPS細胞の樹立と人工ヌクレアーゼを用いた遺伝子改変法の確立

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 岡本 哲治  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要ヒトiPS・ES細胞は一般的にフィーダー細胞上で、血清添加条件で培養されており、ロット差による不安定性や異種抗原や感染性因子の混入等の不定要素により、各種制御因子の同定、比較検討、医療応用は困難であった。本研究においてヒトES・iPS細胞の未分化性と多分化能を維持可能なフィーダーレス無血清培地hESF9を用いて、ヒトiPS細胞の樹立および継代維持可能な条件の確立に成功した。また、同結果をもとに、腫瘍形成能を持たない、安全なヒトiPS細胞の樹立を目標として、腫瘍化の原因と成り得ないセンダイウイルスベクターを使用した、フィーダーレス、無血清培養条件下でのヒトiPS細胞樹立および維持に成功した。さらに、本研究では、遺伝性疾患の発症メカニズムを明らかにし、その診断・治療法を確立することを目指し、鎖骨頭蓋異形成症(CCD)患者、Turner症候群患者、Noonan症候群患者、ミトコンドリア症患者由来細胞を用いてヒトiPS細胞の樹立に成功した。また、鎖骨頭蓋異形成症患者より誘導した疾患特異的iPS細胞を用いて、変異原因遺伝子を正常遺伝子と置換する人工ヌクレアーゼによるゲノム編集技術を応用し、発症メカニズムの解明および機能解析を行った。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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