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複数人の視線を同時に計測・可視化可能な次世代視線追尾システムの開発

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 PRIMA・OKY・DICKY OKY・DICKY  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要本研究では、複数人の視線を同時に計測・可視化可能なヘッドマウント型の視線追尾システムのプロトタイプを作成し、動作確認を行ってきた。本システムで用いるカメラとして、市販のWebカメラを眼球撮影用に赤外線カメラ化したもの(以後、これを瞳孔カメラと呼ぶ)と、利用者が見た風景の撮影用に超広角レンズを搭載させたもの(シーンカメラ)を作成した。複数人が共有する視野(注視面)は、ARマーカーで囲むことによって、当該マーカーをシーンカメラで自動認識することができ、同時に注視者の位置と姿勢も自動的に特定できるようになった。各注視者の注視点の座標と角度を 6 自由度で表現することによって、注視面上で注視者らの注視点を重ねて表示することが可能となった。 研究期間の前半(平成24年11月1日~平成25年3月31日)では、主に既存技術の調査や開発機器のための基盤技術を確立した。後半(平成25年4月1日~平成25年10月30日)では、視線計測機器の精度や使い易さの向上について重点的に開発を進めてきた。測定精度を確保するために、視線計測機器のキャリブレーションに利用するPCモニタのサイズに合わせて、キャリブレーションの基準点数を5点から9点に適応的に変更できるようにした。使い易さの面においては、キャリブレーション時の利用者の頭部動きの補償を行い、頭部を固定しなくても、キャリブレーションを行うことができるようにした。その結果、キャリブレーション時の頭部姿勢の変化はヘッドマウントの視野カメラが注視画面を捉えられる範囲内であれば、注視者と注視画面が約60 cm離れた場合、誤差角度を0.5度以内に確保できることが分かった。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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