マルチモダールイメージングを可能とする蛍光・磁気共鳴機能性分子の開発
研究責任者 |
山崎 俊栄 九州大学, 大学院薬学研究院, 学術研究員
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 活性酸素などにより傷害された脂質・タンパク質などの高分子ラジカルが、多くの酸化ストレス疾患の発症原因に密接に関与している。しかし、このラジカル検出は、非常に高い反応性のためほとんどなされてこなかった。そこで本研究では、蛍光・磁気共鳴の多機能化合物による個体から分子までの異なる階層間での情報統合を目的に、蛍光スピン化合物の開発、細胞・動物モデルでの検討、およびラジカル種の同定を行った。その結果、開発化合物により、肝癌モデル動物の胆汁からラジカル種を蛍光検出・同定することに成功した。今後は、未知のラジカル種の構造推定を継続するとともに、MRIの感度向上を行い、組織、細胞間の情報統合を目指す。
|