概要 | 社会の高齢化・スポーツの普及などにより、変形性関節症、肩腱板断裂や前十字靱帯損傷などの関節内病変は増加傾向にある。関節内病変に対し、関節鏡による関節内直視は診断上有用であるが、現行の関節鏡は直径5mmと口径が大きく、麻酔下に手術室で使用することが必要であり、より低侵襲な関節鏡の開発が望まれている。 我々は用途を関節内の観察のみに特化させ、また光ファイバーを用いることでコストダウンを図った、極細径・ディスポーザブルの関節鏡の開発を計画し、これを申請した。本開発は、直径1mm未満、0,94mmを目指す。これは日常診療において関節注射に用いられる穿刺針の内径と等しく、実現すれば無麻酔で切開を加えることなく、日常の外来診療において用いることが可能となる。
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