PPRモチーフを利用したカスタムRNA結合蛋白質の設計
研究責任者 |
中村 崇裕 九州大学, 農学研究院, 准教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | PPR(pentatricopeptide repeat)蛋白質は配列特異的なRNA結合蛋白質であり、35アミノ酸からなるPPRモチーフの連続(平均11個)で構成される。我々は、PPRモチーフと塩基が1対1の対応関係で結合すること、モチーフ中の3箇所のアミノ酸の組み合わせが結合する塩基を決定する「RNA認識コード」を司ることを明らかにした(PCT/JP2012/077274)。本研究では、PPRモチーフを利用したカスタムRNA結合蛋白質の実用性について、迅速な評価が可能な酵母実験系の導入に注力した。しかし、酵母実験系ではPPR蛋白質とRNAとの結合が十分に評価出来なかった。そこで組換え蛋白質を用いた生化学的な実験により、PPRコードに基づくPPR蛋白質の結合塩基配列の改変を行ったところ、予想通りの結果を得ることができた。PPRモチーフを利用したRNA操作技術の確立に向けて、有用な知見を得ることができた。
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