高速鍛造法による輸送機械部材向け高強度高靭性アルミニウム合金の開発に関する研究
研究責任者 |
恵良 秀則 九州工業大学, マテリアル工学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | 1)技術移転の可能性が見込まれる大学等の研究成果 温間でのネットシェイプ加工により製品を得て、しかも加工と同時に強度のみならず靭性を向上させた製品を作製する方法で、衝撃変形を利用していっそうの強度上昇と靭性の向上を図ることを目的とした。溶体化後の温間衝撃変形により、強度が400MPa以上、伸びが13%以上という高強度を得た。アルミニウム合金で400MPa以上という高強度は、自動車用の鋼板に使用される高強度のリン添加アルミキルド鋼に匹敵する。 2)申請課題の独創性(新規性)及び優位性 ・新規性:本方法で得られた合金は、靭性も優れており、材料の信頼性向上にも大きく寄与している。 ・優位性:特殊な元素を加えないので、リサイクル性が向上する。また、加工と熱処理を一体化したことでコスト削減に繋がっている。本合金は、特に、輸送用機械において大幅なエネルギー削減効果をもたらす。
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