研究責任者 |
波多野 学 名古屋大学, 工学部, 准教授
|
研究期間 (年度) |
2012 – 2013
|
概要 | 中性であることを最大の特長とする高活性オニウム塩-硝酸ランタン複合触媒を用い、エピ化(ラセミ化)しない光学活性エステル製造技術を開発した。100グラムスケール、触媒量1mol%以下、収率95%以上、光学純度98%ee以上を当初の目標とした。スケールアップについては20g程度にとどまったが、ほかの数値目標は達成できた。エステル合成技術は非常に応用範囲が広く、今後も公的資金の活用等で研究を継続する。特に光学活性エステルをラセミ化せずにエステル交換が可能である点、残留触媒による着色の心配がない点は企業への大きなPRポイントであり、今後触媒量の低減、実施例の拡充などの研究開発が進めば実用化の可能性は極めて高い。
|