プラチナ炭素を触媒としたC-F及びC-H結合の効率的活性化
研究責任者 |
佐治木 弘尚 岐阜大学, 薬学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | プラチナ炭素(Pt/C)を触媒としてイソプロパノール(i-PrOH)中攪拌するのみで、水素ガスを全く使用せずに、芳香族フッ素化合物の脱フッ素化が進行すること、水と弱塩基の添加で反応の効率が格段に向上する事を見いだした。本研究期間の前半は、C-H結合やC-F結合の穏和で効率的な活性化法の開発を目的として、Pt/Cとi-PrOHを組合せた水(重水)を水素(重水素)源とした「芳香族フッ素化合物の簡便で選択的な脱フッ素化法の確立」と「水素ガスを使用しない重水素標識反応」における反応条件の最適化をそれぞれ詳細に検討し、効率的方法論として確立することができた。後半では、「水素ガスを使用しない重水素標識反応の適用性の検討」と、「芳香核還元反応」を中心に、実用的手法としての確立を目的として研究し、方法論として確立することが可能となりつつある。
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