概要 | 本研究の目的は、汎用性が高くかつ中枢薬候補のヒト脳内移行性を高精度に予測する、次世代in vitroヒト血液脳関門(blood-brain barrier, BBB)モデルを開発することである。本研究ではまずBBBモデルの実体を成すヒト不死化脳毛細血管内皮細胞を作製し、続いてその機能を向上させるヒト不死化アストロサイトも作製した。これら細胞は高い増殖能とともに高い分化形質を示した。ここに現在作製中のヒト不死化ペリサイトを組み合わせることにより、次世代ヒトBBBモデルの基盤が確立する。今後、製薬企業や学術機関における中枢研究者との共同研究を推進することにより、治療薬開発の促進に有用なヒトBBBモデルが確立すると期待される。
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