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亜鉛欠乏予防効果のある食品因子の同定と効果の実証

研究課題

産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) 探索タイプ

研究責任者 神戸 大朋  京都大学, 生命科学研究科, 准教授
研究期間 (年度) 2012 – 2013
概要亜鉛は、味覚や免疫、神経機能に必須の役割を果たす微量栄養素である。現在、潜在的な患者を含め、日本人の2~3割が亜鉛不足の傾向にあると試算されており、特に高齢者においては、亜鉛の不足はQOLを著しく損なう。したがって、超高齢社会を迎える我が国においては、その予防法を確立することが、緊喫の課題となっている。研究責任者は、食事由来の亜鉛の吸収に機能する亜鉛輸送体ZIP4の発現を促進する因子の探索スクリーニング系を構築し、これまでに、複数の食材にZIP4発現促進活性を認めている。本研究は、これら食材からZIP4の発現促進因子を単離同定し、亜鉛吸収促進因子としての機能を実証することを試みた。その結果、強力にZIP4発現促進活性を示した大豆抽出物から活性因子として同定したソヤサポニンの作用機序を詳細に明らかにすると同時に、その情報をもとに新たな活性因子を見出した。精製が必要な食品抽出物については、精製を進めており、その最終段階にきている化合物においては、速やかに構造決定を行う予定である。

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JSTプロジェクトデータベース掲載開始日: 2016-04-26   JSTプロジェクトデータベース最終更新日: 2025-03-26  

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