がん幹細胞移植ゼブラフィッシュを用いたin vivoスクリーニング技術開発
研究責任者 |
島田 康人 三重大学, 大学院医学系研究科薬理ゲノミクス分野, 助教
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研究期間 (年度) |
2012 – 2013
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概要 | がん細胞にわずか0.1~3%程度含まれている「がん幹細胞」は、抗がん剤抵抗性・遠隔転移・長期再発に非常に重要な役割を担っており、近年新たな治療標的として注目されている。しかし、がん幹細胞はその低含有量や取扱いの困難さから、動物個体を用いた実験はおろか、培養細胞系でのスクリーング研究も難しいのが現状である。本研究はこれまでに確立したがん移植ゼブラフィッシュの系を改良し、試験化合物のがん幹細胞に対する作用を、動物個体を用いたハイスループット系で評価する技術を開発した。今回の研究開発では当初目標をすべて達成できた。今後、開発した本技術を用いてがん幹細胞特異的阻害薬の探索研究を民間企業との共同で実施する。
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